制作の前に
指示通り動くことにとどまらずプロジェクトの「Why,What,How」を全員が理解できることを大切にしましょう。
そして、かっちりやることと同じくらい熱量を持って取り組めるように制作前に盛り上がりましょう!
クライアントへの確認事項
「よしなに進める」ためには制作前の情報収集が重要です。思い込みにできるだけブレーキを効かせるためにも準備は丁寧に行いましょう。
デザインのウォークアラウンド
デザイナーやアートディレクターにデザインを一緒に見ながらの認識すり合わせや情報の共有をしてもらいましょう。 目的はコーディング担当が以下を理解できるようにすることです。
- 制作の目的
- デザインとして気を使っている箇所、思い
- デザインの仕様
- ブレイクポイント
- 想定するビューポートやデバイス
- カラーパレット、余白、タイポグラフィ など
- デザインで考慮しきれていないためコーディングで工夫してほしいところ
- デザインデータのどこに何があるか
制作範囲とページ構成
提供されているサイトマップやデザインをもとに共通化する部分やページの役割なども把握します。
コーディングガイドラインやスタイルガイドの有無
コーディングガイドラインは当ガイドラインを使用するか、または考え方のベースとするかを確認します。
納期、スケジュール
中間のマイルストーンや待ち工程がどの様に発生するかを把握します。
納品方法
必ず制作開始前に合意してください。
- ファイル納品
- CMS投入
- CI/CDで公開
- FTP..
納品方法によって細かいスケジュールやリリースのフローが変わる可能性があります。
連絡体制と窓口担当者
- ベンダー、クライアントそれぞれの窓口となるプロジェクト責任者の確認
- コミュニケーションツールの選定
- コミュニケーションツールの使用ルール
- 即時のレスポンスは不要か、連絡可能時間帯を設定するか
- チャットとして利用するかバックログのために使用するか
- スタンドアップミーティングの設置有無の確認
確認事項をまとめたツールやリストを用意しておく
制作チーム内で明確にすること
チーム内で明確になったものはREADMEなどに記載しましょう
目的とゴールの確認・設定
このプロジェクトを通してチャレンジすること、クライアントから上手くやることを期待されていることをメンバー全員で共有します。
チャレンジと期待を明確にすることで責任と一体感が生まれます。
体制の構築・確認
- チーム内のプロジェクトリーダー(窓口)の選定
- 納期とブレークダウンしたマイルストーンの確認
- 制作予算と工数の確認
- 複数プロジェクトにジョインしているメンバーがいればそのメンバーのスケジュール見通し
- インナースタンドアップの設定(定期MTGをしないのであればその旨を共有)
チーム内マイルストーンの確認
クライアントはある程度整理された少ないマイルストーンを管理したいはずですが、制作チーム内は細かいマイルストーンで進捗を管理するほうが、モチベーションが保ちやすく不安感も少なくなります。
また、クライアントから状況報告を求められた際にも進捗率が出しやすいはずです。
技術選定
プロジェクト終盤で困らないために制作前に技術選定についてもイメージを共有しましょう
- クライアントの要求に対応できている技術を選定します
- 初期制作後も開発環境に依存する場合はライブラリアップデートのリスクやタイミングについて確認しておきます
- コーディングルール、Git・プルリクエストのルールを全員で確認します